「サンフランシスコ響」音楽監督時代のP.モントゥ―名録音から

今回は「サンフランシスコ交響楽団」音楽監督時代のピエール・モントゥー(Pierre Monteux/1875~1964)の1940年代名録音から驚異のデジタル・リマスター(24bit/96kHz)CDを取り上げてみたい。 写真のCDジャケットは独Archipel(アルヒペ―ル)廉価盤シリーズでリリースされたリムスキ―=コルサコフ「交響組曲”シェエラザ―ド”」(1942年録音)ほかを収めたものである。 時代からしてもオリジナルはSP録音だがこれが1942年録音かと耳を疑うほど素晴らしい音質に驚かされた (写真1 CDジャケット、独Archipel ARPCD 0213、2003年リリース)。 ヴァイオリン・ソロ、当時のコンサ―ト・マスタ―、ナオウム・ブラインダー(Naoum Blinder)のソロも美しくシャ―プに捉えている(写真2 ナオウム・ブラインダ―、CDジャケット掲載写真) 。 またこの音の絵巻物のような作品をモントゥーは快速テンポで流麗に振っている。 このほかCDにはモントゥーが得意とするラヴェル作品「ラ・ヴァルス」(1941年録音)「道化師の朝の歌」(1947年録音)「ダフニスとクロエ」第1組曲(1946年録音)が収録されている (写真3 CD収録演奏・録音データ) 。

写真1    モントゥー&サンフランシスコ響リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」ほか/24bit-96kHzリマスター盤CDジャケット(独Archipel-ARPCD 0213)

写真2    コンサ―ト・マスタ―のナオウム・ブラインダー(CDジャケット掲載写真)

写真3    CD収録演奏・録音データ