アンドレ・クリュイタンスのショスタコーヴィチ「交響曲第11番”1905年”」

今回紹介するアンドレ・クリュイタンス&フランス国立放送局管弦楽団による「ショスタコーヴィチ交響曲第11番”1905年“」の録音はおそらく彼のショスタコーヴィチ交響曲、唯一の正規録音かと思われる (写真1  A. クリュイタンス&フランス国立放送局管・ショスタコーヴィチ「交響曲第11番”1905年”」CDジャケット、英TESTAMENT-SBT-1099)。 このセッションは1958年5月19日に親交もあった作曲者自身も立ち合いパリの「サル・ワグラム(Salle Wagram)でオリジナル・ステレオ録音で行われたが1959年リリースのオリジナルLPレコードは1枚半(3面)に渡ってカットされたモノラル盤であった。 録音プロデューサーは作曲家でもあったフランス・パテ・レコード(Pathé Marconi)のルネ・シャラン(René Challan)が務めている (写真2  CD演奏・録音データ/写真3  左からルネ・シャラン、ショスタコーヴィチ、クリュイタンス、CD解説ブックレット掲載写真)。 この1996年リリースのCDによりデジタル・マスター化されオリジナルのテレオ録音がよみがえった。 クリュイタンスらしい気品が漂う名演と共に当時の録音の素晴らしさにも驚いた(写真4 ショスタコーヴィチ&クリュイタンス、CDジャケット裏面掲載写真)。

写真1    A. クリュイタンス&フランス国立放送局管「ショスタコーヴィチ交響曲第11番-1905年」CDジャケット(英TESTAMENT SBT 1099)

写真2    CD演奏・録音データ

写真3    左から録音プロデューサー「ルネ・シャラン」「ショスタコーヴィチ」「クリュイタンス」(ジャケット掲載写真)

写真4    ショスタコーヴィチ&クリュイタンス(CDジャケット裏面)