アンドレ・クリュイタンス・イン・モスクワ 、1959
〜露メロディア・2LP〜
今回はベルギーのアントウェルペン(アントワープ)出身の名匠「アンドレ・クリュイタンス(André Cluytens /1905~1967)」が1959年5月、「フランス国立放送局管弦楽団」を率いモスクワへ演奏旅行を行った際のライヴを収録した「ロシア・メロディア」の2枚組LPを紹介したい(写真1 露メロディア2LPジャケット M10-42879-82・ 1980年リリース)。
コンサートは5月上旬に数日間に渡り「モスクワ音楽院大ホール」で開催されたがLPには各曲の収録日の記載はない。 LP4面にゆったり贅沢にカッティングされているためモノラル録音だが音質は良好である。 各面の収録曲目は下記のようになっている(写真2 見開きジャケット裏面-各面収録曲目 / 写真4-LPレーベル面)。
(第1面) ビゼー「交響曲ハ長調」
(第2面) ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」・ ラヴェル「スペイン狂詩曲」
(第3面) ムソルグスキー 「禿山の一夜」・歌劇「ホヴァ―ンシチナ」から前奏曲「モスクワ川の夜明け」
(第4面) ストラヴィンスキー 舞踊組曲「火の鳥」(1919年版)
演奏はもちろんクリュイタンスらしくフランスものもロシアものも上品で繊細さを感じ取れる名演である。 またこのほかに演奏されたベルリオーズ「幻想交響曲」、ルーセルの舞踊組曲「バッカスとアリアーヌ」なども後にCD化されたようである。