アンドレ・プレヴィンによるプロコフィエフのカンタータ”アレクサンドル・ネフスキー”、1971
プロコフィエフは映画音楽もいくつか手掛けている。 その代表作の一つが13世紀に実在した英雄アレクサンドル・ネフスキーを題材とした同名のセルゲイ・エイゼンシュタイン監督作品(1938)だろう。 今回の紹介盤はこの映画音楽をコンサート用カンタータに改編したものである。 作品は7つの楽章から構成され合唱のほか「第6楽章-激戦のあと」には激戦で亡くなった兵士への哀歌(メゾ・ソプラノ独唱)が歌われる。 アンドレ・プレヴィン&ロンドン交響楽団・合唱団、アンナ・レイノルズ(メゾ・ソプラノ)によるこの演奏は1971年11月のロンドンのキングスウェイ・ホールにおけるセッション録音、若きプレヴィンの力演である (写真1 LPジャケット、東芝EMI-EAA 80049 1972年リリース盤/写真2 LPレーベル面)。 尚、プレヴィンはその後音楽監督を務めたロスアンジェルス・フィル時代の1986年にメゾ・ソプラノのクリスティーン・ケアンズを起用しテラーク(TELARC)に再録音している。