アンドレ・プレヴィン&ロンドン響によるラフマニノフ管弦楽のための幻想曲 ”岩”、1967

ラフマニノフの管弦楽のための幻想曲 ”岩”作品7は彼がモスクワ音楽院卒業後の1893年に作曲した最初期の管弦楽作品である。 生演奏には滅多に接することがない交響詩的作品だがチェーホフの短編小説から着想され楽譜の冒頭には19世紀ロシアの詩人ミハイル・レルモントフ(Mikhail Lermontov)の詩の一節も引用されている。 演奏時間約15分の単一楽章の作品だがラフマニノフらしい音の色彩感、ロマンティシズムを感じさせる。 紹介のロンドン交響楽団とのプレヴィン盤は米RCA1967年録音の世界初録音盤である。 このLPのメインに同時録音された「交響曲第3番イ短調作品44」も後の1976年EMI録音に優るとも劣らない名演である(写真1 LPジャケット、国内盤RCA-SRA 2529 - 1969年リリース/写真2 LPレーベル面)。

写真1    アンドレ・プレヴィン&ロンドン響/ラフマニノフ交響曲第3番&管弦楽のための幻想曲「岩」LPジャケット(国内盤初出RCA-SRA-2529)

写真2    LPレーベル面