アンドレ・ヴァンデルノート最晩年のライブ盤から
アンドレ・ヴァンデルノート(André Vandernoot/1927~1991、写真1)は地元ベルギーを中心に活躍した名指揮者だった。 初来日は1965年の読売日本交響楽団定期公演に客演している。 古くはベルギー国立管弦楽団や王立モネ劇場の音楽監督も務めた。 今回の紹介盤は彼が晩年首席指揮者を務め1991年に解散したベルギー・フランス語放送交響楽団 (L’Orchestre Symphonique de la Radio-Télévision Berge de la Communauté Française)を振ったライブ盤からベートーヴェン「交響曲第4番&第7番」である。 会場はこの楽団の本拠地Grand Auditorium, Maison de la Radioである。 ちなみに「第4番」が1990年1月12日「第7番」は1月27日のライブ録音で独ヴァイトブリック(Weiteblick)レーベルより1999年にリリースされた。 彼は前述の「読響」客演時プログラムにも「第7番」を取り上げていたがこのライブ盤でもスリリングな演奏を聴かせている(写真2 CDジャケット、独WEITEBLICK SSS 0002-2)。