イエペスの名盤、ロドリーゴ「アラフェンス協奏曲」

今回の紹介LPはスペインの世界的名ギタリスト、ナルシソ・イエペス(Narciso Yepes/1927~1997)の言わずと知れた代表盤、ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」である。 彼はこの作品を少なくとも4回録音しているがとりわけこのアルヘンタ指揮スペイン国立管弦楽団との1958年1月1日録音とされる最初のステレオ盤に人気があった。 原盤はスペイン・コロムビア録音だが提携していた英デッカからもリリースされ国内盤はキングからロンドンレーベルでリリースされた。 紹介盤は1970年リリース盤、「アランフェス協奏曲」のほかバッハ「シャコンヌニ短調」(ギター編曲版)、ロドリーゴ「ある貴紳のための幻想曲」(ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮)、 ヴィヴァルディ「ギター協奏曲 ニ長調」 (オドン・アロンソ指揮) 、管弦楽はスペイン国立管弦楽団である。 尚、スペインの鬼才アタウルフォ・アルヘンタは1958年1月21日一酸化炭素中毒で44歳の若さで急死したためこのイエペスとの録音は亡くなる3週間前のセッションということになる(写真1 LPジャケット、キング-ロンドンSLA-1016/写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット(キング-ロンドン SLA 1016)1970年リリース盤

 

写真2    LPレーベル面