イブリー・ギトリスによるパガニーニ

大の親日家でも知られたイスラエル出身イブリー・ギトリス(1922~2020、写真1)のパガニーニは定評があった。 今回の紹介盤1966年ワルシャワ録音の「ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番 ”ラ・カンパネッラ”」も代表盤の一つである。 パガニーニは自身の独創的な演奏技法を秘密にしたため完全な楽譜は残していない。 現在出版されている楽譜も様々な版があるようだ。 またギトリスの演奏もとても個性的で興味深い。 ちなみにカンデンツァも「第1番」はフランスのヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ、作曲家としても知られたエミール・ソーレ(Emile Sauret/  1852~1920)作のもの、「第2番」はギトリス自身の作を弾いている。 バックはポーランドの名匠スタニスワフ・ヴィスウォツキ(Stanisław Wisłocki/1921~1998)が指揮するワルシャワ国立フィルである。 この録音は当時蘭PHILIPSとポーランド国営レコードPolskie Nagrania(MUZA)との共同制作盤である (写真2 LPジャケット-フランス語記、国内盤PHILIPS-SFL 7955/写真3 LPレーベル面)。

写真1 イヴリー・ギトリス(インターネット画像から)

 

写真2 写真2 LPジャケット-フランス語記(国内盤PHILIPS-SFL 7955)

 

写真3 LPレーベル面