ウィリアム・スタインバーグ&フィルハーモニア管によるリヒャルト・シュトラウス
米国名門オーケストラのピッツバーグ交響楽団音楽監督を1952年よりおよそ四半世紀に渡り務めたウィリアム・スタインバーグ(William Steinberg、1899~1976)はこのコンビで米キャピトルレーベルを中心に名録音を残している。 今回スポットをあてるリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」組曲(スタインバーグ編)・交響詩「ドン・ファン」は数少ないイギリスのフィルハーモニア管弦楽団とのキングス・ウェイホール(ロンドン)における1957年ステレオ・セッションだった。 録音は当時のキャピトルの名プロデューサー:リチャード・C.・ジョーンズによるものでこのオリジナル盤はキャピトルが誇る高音質「DFS(Full Dimentional Sound)」で1958年にリリースされた (漫遊記993参照)。 紹介盤は1972年にリリースされた米Angel廉価盤シリーズのSERAPHIM(セラフィム)盤で「DFS」のロゴはないがハイ・フィデリィティ録音と共にスタインバーグのスタイリッシュな演奏が楽しめる (写真1 LPジャケット、米SERAPHIM-S 60141/写真2 LPレーベル面)。