ウィーン・フィル室内アンサンブルによるベートーヴェン「七重奏曲」、1975
若きベートーヴェンは当時ウィーンのサロンなどで流行していたディヴェルティメント風の弦楽器のほか管楽器も加えた6楽章構成の「七重奏曲」を書いた。 ベートーヴェン唯一の七重奏曲作品で初演時も大変好評だったと伝えられている。 今回の紹介盤は当時ウィーン・フィルのコンサートマスターだったゲルハルト・ヘッツェルをはじめとする当時の楽団各首席奏者を中心に結成されたウィーン・フィル室内アンサンブルによる1975年の録音である。 演奏は各メンバーの息があった格調高い甘美な響きに魅了される。 またLP第二面には少々珍しい小品演奏時間およそ2分の「弦楽五重奏のためのフーガ 」がフィルアップされこちらも興味深かった (写真1 LPジャケット国内盤グラモフォン初出盤-MG 1060 1977年リリース/写真2 LPレーベル面)。