ウェストミンスター/コレクターズ・シリーズの貴重録音から
この紹介LPがリリース(1987年)されるまでおそらく日本では未発売だった思われる米ウェストミンスターの貴重音源である。 1950年代後期のモノラル録音だがウィーン出身天才少女ヴァイオリニストと称賛されたエリカ・モリーニ(Erica Morini/1904~1995)の第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリンにモリーニと同様ウィーン出身のフェリックス・ガリミール(Felix Galimir/1910~1999)、ドイツの名ヴィオラ奏者ワルター・トランプラー(Walter Trampler/1915~1997)そしてチェロにハンガリーのレナー弦楽四重奏団のメンバーだったラースロ・ヴェルガ(László Varga/1924~2014)と大変レアな組み合わせも興味深い。 収録作品はベートーヴェン初期の「弦楽四重奏曲第4番ハ短調」作品18-4とモーツァルトのプロイセン王四重奏曲の第3番として知られる「弦楽四重奏曲第23番ヘ長調K.590」である(写真1 LPジャケット、国内盤ウェストミンスター G 5905/写真2 LPレーベル面)。