ウラディミール・ルジーハ&スメタナ弦楽四重奏団の歴史的録音
1970年代初頭にかけて日本コロムビアからヒストリカル・レコーディング1000シリーズでリリースされていた歴史的名盤である。 以前にも同シリーズのレジナルド・ケルのモーツァルト「クラリネット五重奏曲」(ブラームス「クラリネット五重奏曲」とカップリング、ステレオ初期録音)を取り上げたことがあったかと思う。
今回は同作品のウラディミール・ルジーハ(Vladimír Říha)のクラリネットとスメタナ弦楽四重奏団との歴史的録音で、第二面は「ハイドン・セット」と呼ばれる6つの四重奏曲の最後を飾った「第19番ハ長調“不協和音“」がカップリングされている。 ルジーハはヴァーツラフ・ターリヒ、ラファエル・クーベリック、カレル・アンチェル時代のチェコ・フィルの首席を務めたクラリネット名手である。 どちらも1950年代初頭の「チェコ・スプラフォン」モノラル・セッション音源だが音質も大変素晴らしい。 ルジーハのしっとりと趣き深い演奏に心が癒される。 紹介盤は1971年リリースされた (写真1 LPジャケット、日本コロムビアHR-1036-S /写真2 LPレーベル面)。