ウルフ・ビョルリンのベルヴァルド管弦楽曲作品集

スウェーデンの現代音楽作曲家、指揮者として活躍したウルフ・ビョルリン(Ulf Björlin/1933~1993、写真1)の国内盤はほとんどリリースされてないと思われる。 彼はパリ音楽院でナディア・ブランジェ(Nadia Boulanger)に学んでいる。 指揮活動としてはヨーロッパを中心にイギリスのロンド交響楽団やロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団等々に客演し好評を得た。 晩年はフロリダに移りフロリダ・フィルハーモニックの指揮台にも立ったが「白血病」のため60歳の若さで亡くなった。 紹介盤は彼が43歳の時にロイヤル・フィルハーモニックに客演した際に英EMIにセッション録音されたお国もの「ベルヴァルド」の管弦楽曲作品集である (写真2 CDジャケット(3CDセット、英EMI 5 00920 2、 2007年リリース)。 ベルヴァルドの4つの交響曲をはじめ普段滅多に聴くことがない「ピアノ協奏曲ニ長調」「ヴァイオリン協奏曲嬰ハ短調」、交響詩「バヤデレの祭」「ノルウェー・アルプスの思い出」等々珍しい作品が収録された貴重盤である (写真3 CD収録作品・録音データ)。

写真1    ウルフ・ビョルリン(インターネット画像から)

写真2    ウルフ・ビョルリン&ロイヤル・フィルハーモニック「ベルヴァルド管弦楽曲作品集」3CDジャケット(英EMI 5 00920 4)

写真3    CD収録作品・録音データ