エフゲニー・スヴェトラーノフ&ロシア国立交響楽団 来日公演を聴く、1992

〜1992年10月23日、新宿文化センターにて〜

ロシア国立交響楽団(旧ソヴィエト国立交響楽団)の音楽監督を1965年よりおよそ35年に渡り務めた巨匠エフゲニー・スヴェトラーノフ(Evgeny Svetlanov/1928-2002)がこの楽団と共に初来日公演を行ったのは今から半世紀前の1968年、そしてこの楽団の初来日はさらに遡る1964年の「第7回大阪大阪国際フェスティバル」参加だった(同行指揮者、コンスタンティン・イワーノフ、アルヴィド・ヤンソンス)。 晩年はNHK交響楽団の定期公演にも客演、多くのファンを魅了した。 今回は数多くの来日公演から特に印象に残った1992年10月23日「新宿文化センター」におけるコンサートを取り上げてみたいと思う。 これは以前にも紹介したことがある新宿区補助金事業による特別公演で入場料金がA席で3,000円という超格安も魅力だった(写真1  1992年10月23日公演チケット)。 しかもこのコンビによる「ラフマニノフ/交響曲第2番」が生で聴けることにも筆者も注目した。 またソリストにはこの来日公演では常連、ピアノの中村紘子も客演ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を披露し華を添えた(写真2  会場で当日配布された公演プログラム/写真3  10月23日演奏曲目)。 スヴェトラーノフが「ラフマニノフ/交響曲第2番」を来日公演のプログラムに取り上げたのもこの公演が初で新宿公演のみの演奏だったことも貴重だった。 写真4はスヴェトラーノフがソヴィエト連邦時代の1981年にこの楽団と「メロディア」に録音した「ブルックナー交響曲第8番」のCDジャケット、写真5は同CDに1999年2月N響客演時に入れてもらったスヴェトラーノフのサインである。

写真1    エフゲニー・スヴェトラーノフ&ロシア国立響 1992年10月23日公演チケット

写真2    1992年10月23日当日会場で無料配布された公演プログラム

写真3    1992年10月23日演奏曲目

写真4   エフゲニー・スヴェトラーノフ    ブルックナー交響曲第8番 メロディアCD

写真5    1999年2月N響客演時に入れてもらったスヴェトラーノフのサイン