エリク・テン=ベルクによるベート―ヴェン「皇帝」

前回に続き、もう1枚ステレオ録音による「五大ピアノ協奏曲シリーズ」(日本コロムビア/独Opera音源)から取り上げてみたい。 今回はベートーヴェンも得意としたSP録音時代から活躍、音楽学者としても知られたエリク・テン=ベルク(Erik Then-Bergh/1916~1982、写真1)による「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」である。 共演はフリッツ・リーガー(Fritz Rieger/1910~1978)指揮ミュンヘン・フィルハーモニ管弦楽団、録音時期は前回盤と同様1960年代前後のステレオ初期録音である。
エリク・テン=ベルクは晩年のフルトヴェングラーとも共演しておりこのレコードでも骨太のベート―ヴェンを聴かせている(写真2 LPジャケット、日本コロムビア CSS-11/写真3 LPレーベル面)。 また指揮するフリッツ・リーガーはミュンヘン・フィル首席指揮者を前任のハンス・ロスバウト(Hans Rosbaud/1895~1962)から引き継ぎ1949年より1966年まで務めた(写真4 フリッツ・リーガーのサイン、1972年2月のミュンヘン・フィル初来日公演時にプログラム冊子にサインしてもらった)。

写真1 エリク・テン=ベルク(インターネット画像から)

 

写真2 LPジャケット(日本コロムビア CSS-11)1963年リリース盤

 

写真3 LPレーベル面

 

写真4 フリッツ・リーガーのサイン(1972年2月のミュンヘン・フィル初来日公演プログラム冊子)