オーマンディ&バイエルン放送響、1959年ライブ盤

フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を40年以上に渡り務めたユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy / 1899~1985)はヨーロッパのオーケストラへの客演は少なかったが今回取り上げるバイエルン放送交響楽団には縁があったようだ。 紹介のライブ盤は彼が1959年6月に客演した際のバイエルン放送協会音源からデジタル・リマスター盤で1989年に独ORFEO D’ORより初リリースされた1枚である (写真1 CDジャケット、独ORFEO D’OR-C 199 891 A)。 オーマンディはバロックから現代音楽まで幅広いレパ―トリーを持った指揮者だった。 このライブ盤もアイネム、ヒンデミット、ルーセル、ラヴェルといった19世紀から20世紀にまたがり活躍した云わば新古典主義傾向のオーマンディが得意とする作品である。 ちなみにアイネムのカプリッチョ(奇想曲)の録音は意外にも少なく興味深かった (写真2 CD演奏・録音データ)。 モノラル録音だが各作品の音の色彩感が伝わる録音の素晴らしさも魅力である。

写真1    オーマンディ&バイエルン放送響1959年ライブCDジャケット(独ORFEO D'OR-C199 891A) 1989年リリース

写真2    CD演奏・録音データ