カナロ・エン・ハポン(Canaro en Japón)
クラシック音楽の世界でタンゴ作品が話題になったアルバムはもう四半世紀前にリリースされた世界的チェリストのヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)による初の「ピアソラ・アルバム」だったと思う。 とりわけこのアルバムに収録された「リベルタンゴ」は当時大ヒットした。
今回紹介するLPは20世紀のタンゴ王と呼ばれたカナロ・エン・ハポン(Canaro en Japón)である (写真1 LPジャケット、東芝エンジェル ASP 1010/写真2 LPレーベル面)。 カナロは亡くなる3年前、1961年12月に初来日し日本のタンゴ愛好家に深い感銘を与えたと云われている。 ちなみにこの紹介盤は来日を前にしてステレオ録音された記念碑的アルバム、カナロ自身の作品をはじめタンゴの数々の名曲が収められアルバム・タイトルの「カナロ・エン・ハポン(日本のカナロ)」は自身が来日のために作曲したそうである。