カラヤンのベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、1966年独グラモフォン録音
今回紹介するカラヤンのベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」のLPレコードは筆者が好んでよく聴く「ベルリン・フィル」との1966年2月の最初のセッション盤である。 記録によればカラヤンは当時この作品をベルリン・フィル2月25日・26日の定期公演で取り上げセッションも並行してダーレムの「イエス・キリスト教会」で行なった。 歌手陣も当時の「カラヤン組み」とも呼ばれたグンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)、クリスタ・ルートヴィッヒ(アルト)、フリッツ・ヴンダーリッヒ(テノール)、ヴァルター・ベリー(バス)の名歌手たちが参加している。 写真1は「独グラモフォン・オリジナル盤」と同一デザイン・ジャケットで1967年にリリースされた国内盤4LPボックスである。 テノールのヴンダーリッヒはこの録音の7ヶ月後、36歳の若さで不慮の事故でこの世を去っておりこの録音も大変貴重なものとなった(写真2 録音に参加した4人の名ソリストたち、LP添付解説書から/写真3 LP添付解説書表紙/写真4 LPレーベル面)。 当時58歳のカラヤンはこのセッションからおよそ2ヶ月後、手兵「ベルリン・フィル」との2度目の来日公演を3週間に渡り行っている。