カラヤン&ウィーン響のベートーヴェン「第9番」、1955年6月ライブ盤
このカラヤン&ウィーン交響楽団ほかによる1955年6月25日、ウィーン楽友協会大ホールにおけるライブCDが独ORFEO D’ORから初登場したのはカラヤン生誕100年にあたる2008年のことだった。 ウィーン交響楽団アーカイヴ所蔵、戦後オーストリアの米国統治下ラジオ局のロート・ヴァイス・ロート(Rot-Weiß-Rot)音源による初CD化である。 この年の4月、カラヤンはフルトヴェングラーの後継としてベルリン・フィルから芸術監督・常任指揮者の任命を受ける共に2月下旬から4月初頭にかけベルリン・フィルとの初のアメリカ・ツアーを行い大成功をおさめた時代だった。 独唱陣のソプラノにリーザ・デラ・カーザを迎え合唱団にはカラヤンと長い付き合いとなるウィーン楽友協会合唱団とのタッグが魅力である (写真 CDジャケット、独ORFEO C729 081B モノラル録音)。