カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト「戴冠ミサ曲」&ブルックナー「テ・デウム」

カラヤンは定期公演等々の演奏と並行してレコード録音も実施することが多かった。 このレコーディングも記録によれば1975年9月のベルリン・フィル定期演奏会で同曲演奏に並行してベルリン・フィルハーモニーで行われている(テ・デウムの一部は翌1976年5月録音)。 アンナ・トモア=シントゥ(ソプラノ)をはじめ独唱陣の美声にはまり込みやはりカラヤン美学そのままといった演奏である。 紹介LPは1976年リリース国内盤初出盤でジャケットには「戴冠ミサ曲」ゆかりのザルツブルク近郊のマリア・プライン(Maria Plain)巡礼聖堂の聖母像が使われている (写真 LPジャケット、グラモフォンMG-1041)。 またカラヤンは後にこの二作品をウィーン・フィルで「テ・デウム」を1984年、「戴冠ミサ曲」を1985年6月29日ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂において教皇ヨハネ・パウロII世によって挙行された荘厳ミサ式典でライブ録音(独グラモフォン)している。

写真    カラヤン&ベルリン・フィル/モーツァルト「戴冠ミサ曲」、ブルックナー「テ・デウム」LPジャケット、1975年録音国内盤(グラモフォン-MG 1041)