カラヤン&ベルリン・フィル来日公演を聴く、1981
~1981年10月30日、東京文化会館にて ~
1981年ヘルベルト・フォン・カラヤンはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と通算7回目の来日公演を行なった。カラヤン自身は9度目の来日となる。この時も東京のみの公演となり演奏会場を久しぶりに「東京文化会館」と「NHKホール」に戻し延べ10回の公演となった(写真1・2 1981年来日公演チラシ/写真3 来日公演プログラム表紙/写真4 来日公演日程)。この来日公演は翌1982年が「ベルリン・フィル創立100周年記念」の年にあたるため公演チラシ、プログラム、チケットにも「ベルリン・フィル創立100周年記念公演」と銘打たれていた(写真5 公演チケット)。またベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲」のソリストにカラヤンにその才能を認められた天才少女ヴァイオリニスト、当時18歳のアンネ=ゾフィー・ムターを迎えることで大変注目を浴びその公演チッケトは2公演とも早々に完売していた。今回の公演では「TBSテレビ」がムター出演の初日公演(10/29)を録画で「カラヤンとベルリン・フィルのすべて」と題し民放としては珍しく2時間半特別枠で11月2日に放映、さらに翌11月3日から連続4夜に渡り10月28日公演ベートーヴェン交響曲第1番・第3番<英雄>、筆者も足を運んだ10月30日公演ブラームス交響曲第3番・第1番も放映している。加えて「NHKホール」における2公演のうち11月2日公演フランス音楽プログラムは録音で最終公演11月8日のベートーヴェン交響曲第6番<田園>とチャイコフスキー交響曲第6番<悲愴>は生中継で「NHKFM」で放送された。これは余談になるが今回の筆者が聴いた「東京文化会館」公演では舞台照明を幾分落としていたため舞台が少々暗かったのも印象に残った。