カルロス・クライバーによるワーグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲盤

このカルロス・クライバー(写真1)のワーグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲盤はファンにとって待ちに待った録音だった(1980年~82年ドレスデン・聖ルカ教会録音)。 しかもこの作品初のデジタル全曲録音だったことも忘れられない 。彼は1974年「バイロイト音楽祭」にこの作品でデビューを飾っている。  この録音でイゾルデ役にワーグナー歌いとして異色のマーガレット・プライスを起用していることも興味深かった。 しかし彼女の清らかで研ぎ澄まされた声に魅了された。 またトリスタンを歌うルネ・コロも大変素晴らしい。 録音は独グラモフォンと当時の東独シャルプラッテンとの共同制作で管弦楽はドレスデン・シュターツカペレ、合唱にライプツィヒ放送合唱団が参加している。 紹介盤は1982年独グラモフオンの初出5LP BOX盤である(写真2 5LP BOX、独グラモフォン2741 006/写真3 録音キャスト一覧)。

写真1    カルロス・クライバー(LPブックレットから)

写真2    カルロス・クライバー /ワーグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲盤LP BOX、5LP(独グラモフォン 2741 006)1982年リリース

写真3    キャスト一覧(LPブックレット)