カレル・アンチェルの名盤スメタナ「わが祖国」
カレル・アンチェル(Karel Ančerl/1908~1973、写真1)の名盤のひとつ云えばやはりスメタナの連作交響詩「わが祖国」であろう。 とりわけ「チェコ・フィル」との1963年セッション盤(Supraphon)とライブ録音では1968年のプラハの春音楽祭、開幕コンサート・ライブ盤(RadioServis)が素晴らしい。 「RadioServis」はチェコ放送貴重音源を中心にリリースしているチェコ・レーベルである (写真2 LPジャケット1963年セッション盤、日本コロムビアOQ-7126-S、1978年リリース盤/写真3 プラハの春1968、ライブ盤CD、チェコ・RadioServis-CR 0292-2-311)。 前者のセッション盤はLP1枚に全6曲が収録されている。 また後者のライブ録音はチェコ自由化改革運動「1968年プラハの春」とも呼ばれた記念碑的ライブ録音でおそらくアンチェル&チェコ・フィルによるフィナーレを飾った一つと思われる(写真4 CD演奏・録音データ)。 その後、彼は祖国を離れ翌年にはカナダ、「トロント交響楽団」の音楽監督に迎えられる。 写真5はアンチェルが「チェコ・フィル」が初来日公演を行った際、1959年秋に撮影された公演地に移動中の寝台車で撮影された浴衣着姿のアンチェルのスナップである(インターネット画像から)。