ガブリエル・カスターニャのメンデルスゾーン「スコットランド」ほか

今回は1997年にイタリアのマイナー・レーベル「アゴラ・ムジカ(AGORÁ MUSICA)」よりリリースされたCDから1枚取り上げてみたい。 それは日本では知る人ぞ知るアルゼンチン出身ガブリエル・カスターニャ(Gabriel Castagna)が指揮するベルリン交響楽団のメンデルスゾーンの交響曲第3番 ”スコットランド”・リスト交響詩レ・プレリュード(前奏曲)を収めたものである (写真1  CDジャケット-AGORÁ-AG 112.1/写真2  CDジャケット裏面写真-ガブリエル・カスターニャ)。 国内盤未発売のレア盤でもあり当時すぐさま求めたものだがこの演奏、個人的には大変気に入っている。 全体的にテンポを遅くとり「スッコトランド」は第1楽章主題提示部の反復も実行、全体の演奏時間も45分を要した実に重厚で聴きごたえ充分深みのある演奏が素晴らしい。 なかなかこのような演奏は実演でも巡り合う機会は少ない。 余白に収録されたリストが「人生は死への前奏曲(ラマルティーヌの詩)」から霊感を受け書いた傑作「前奏曲」もカスターニャは見事に歌い上げている (写真4  CD演奏・録音データ/写真5  CDレーベル面)。

写真1    G. カスターニャ&ベルリン響/メンデルスゾーン交響曲第3番ほか、CDジャケット(伊AGORÁ AG 112.1)

 

写真2    ガブリエル・カスターニャ(CDジャケット裏面写真)

写真3    CD演奏・録音データ

写真4    CDレーベル面