ギドン・クレーメルのシュニトケ
ラトヴィア出身、世界的ヴァイオリニスト、指揮者として活躍するギドン・クレーメル(Gidon Kremer、写真1)のレパートリーは幅広い。 20世紀の前衛的作曲家アルフレート・シュニトケ(Alfred Schnuttke/1934~1998)の作品もクレーメル得意分野で数々の録音がある。 今回紹介するアルバム「KREMER plays SCHNITTKE」は1994年に独グラモフォン・マスターズシリーズとしてリリースされた。 1988年9月ベルリン・フィルハーモニーの室内楽ホール(Kammermusiksaal)で開催されたコンサート・ライブ録音を中心に収録されている。 このオリジナル盤は国内盤でも1990年にリリースされたが紹介の再リリース盤では最終トラックに1984年12月ウィーン・コンツェルトハウス-モーツァルト・ザールでのセッション録音、無伴奏ヴァイオリン作品ア・パガニーニ(A Paganini)が追加されている。 ベルリンでのライブ録音はクレーメルとヨーロッパ室内管弦楽団との初共演で「合奏協奏協奏曲第1番」を指揮するのはチェリストでもあるハインリヒ・シフ、「クアジ・ウナ・ソナタ」と「モーツァルト・ア・ラ・ハイドン」はクレーメルが弾き振りしている。 おまけに録音も大変素晴らしい(写真2 CDジャケット、独グラモフォン445 520-2 / 写真3 CD演奏・録音データ)。