クラウス・テンシュテット 「THE GREAT EMI RECORDINGS」
名匠「クラウス・テンシュテット(KlausTennstedt/1926~1998)が日本のクラシック音楽ファンに数多く知られるようになった契機はおそらく今回紹介するCD BOXにも収められているベルリン・フィルとの「シューマン交響曲第3番”ライン”」(1978年録音)のLPだったと思われる。 その後、1981年同じくベルリン・フィルとの「ブルックナー交響曲第4番”ロマンティック”」、ロンドン・フィルといれた「第8番」(1982年録音)等々が注目され人気を集めた。 初来日は「ロンドン・フィル」を率いて1984年、この時の東京公演4月11日「東京簡易保険ホール」におけるライブ録音「シューベルト交響曲”未完成”」・「ブルックナー交響曲第4番”ロマンティック“のリハーサル風景も収めたCDがリリースされている (写真1 K.テンシュテット&ロンドン・フィル来日公演1984、TDKオリジナル・コンサート・セレクション/ TDK-OC021(2CD)。
さて本題の「テンシュテット「 THE GREAT EMI RECORDINGS」だがタイトル通り彼が「EMI」にレコーディングした先の「ベルリン・フィル」音源や「シカゴ交響楽団」による「マーラー交響曲第1番”巨人”」などを含むEMI音源を14枚のCDに集大成したものである。 この「CD BOX」に収められた各CDは紙ジャケット仕様で2011年に限定リリースされた。 彼のスケール感ある強靭な演奏スタイルは聴きごたえ充分である。 ただし1977年から1986年にかけて「ロンドン・フィル」と完結したマーラー交響曲全集録音は除かれている (写真2 K.テンシュテット「THE GREAT EMI RECORDINGS」英EMI Classics 14CD/写真3 各CDは紙ジャケット仕様)。