グルダ共演、クリュイタンス&スイス・イタリア語放送管、1965年ライブ盤
今回スポットをあてるCDはスイス、ルガーノに本拠を置くスイス・イタリアーナ放送局(Radiotelevisione della Svizzera Italiana)音源からアンドレ・クリュイタンス(André Cluytens/1905~1967)&スイス・イタリア語放送管弦楽団、フリードリッヒ・グルダ共演の貴重ステレオ・ライブ盤である (写真1 CDジャケット、伊ERMITAGE ERM 155) 。 収録作品はグルダをソリストに迎えたベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」とフランク「交響曲ニ短調」である。 ベートーヴェンを特に得意としたグルダ、このライブ録音でもクリュイタンスとの息もあい名演をきかせている。 またクリュイタンスのフランク「交響曲ニ短調」の録音はこのほかにモノラル・セッションによる「フランス国立放送局管弦楽団」(1953年)があるが当盤はステレオによるライブとあってさらに興味が湧いた。 CD録音データによれば1965年5月14日、ルガーノのテアトロ・クアザール(Teatro Kurssal)とあるのでおそらく当時開催された音楽祭「ルガーノの春」コンサート・ライブと思われる。 放送局音源とあって音質も大変良好である (写真2 CD演奏・録音データ)。