ケンペ&ミュンヘン・フィルによる最晩年の名盤、ブルックナー交響曲第5番

〜1975年5月録音-独BASF音源〜

ルドルフ・ケンペの名盤につてはこれまで数々紹介してきたが今回は彼が1967年から亡くなる1976年まで首席指揮者を務めたミュンヘン・フィルとの「ブルックナー交響曲第5番」を取り上げてみたい。 彼は当時レコード制作会社として参入した独BASFと録音契約を結びブラームス交響曲全集やブルックナーの「第4番”ロマンティック”」とこの「第5番」を録音した。 ブルックナー交響曲も当時全集録音の計画があったらしい。 この「第5番」のセッションは彼が亡くなるおよそ1年前の1975年5月25日~27日にかけてかつてミュンヘンの大ビアホールとして知られたビュルガーブロイケラー(Bürgerbräukeller)において行われている。 このホールは音響の良さからもミュンヘン・フィルの録音会場として当時よく使用されていた。 演奏は云うまでもなくケンペの底力も伝わる雄大なスケール感が素晴らしい。 紹介レコードは当時テイチクからリリースされていたものでこのジャケット・デザインがまた渋い (写真1 2LPジャケット、国内盤テイチクULS-3095~96-B/写真2 演奏データとルドルフ・ケンペ/写真3 LPレーベル面)。

写真1    ケンペ&ミュンヘン・フィル「ブルックナー交響曲第5番」2LPジャケット(国内盤テイチク-ULS 3095~96-B 独BASF音源)

写真2    見開きLPジャケット裏面-演奏データ&ルドルフ・ケンペ

写真3    LPレーベル面