サー・マルコム・サージェントによるウィンナ・ワルツ集
英国の名匠サー・マルコム・サージェント(Sir Malcolm Sargent/1895~1967、写真1)はロンドン名物プロムス(PROMS)の常連指揮者としても活躍し人気を誇った。 レパートリーは英国音楽を中心に広くシベリウス作品などにも定評があった。 今回取り上げるウィンナ・ワルツ作品は少々珍しい分野に入るかも知れない。 筆者も紹介盤のロイヤル・フィルを振った東芝セラフィムの廉価盤(1970年頃リリース)で彼の録音を知った次第である。 LPにはヨハン・シュトラウスII世の有名なワルツ5作品、「ウィーンの森の物語」、「皇帝円舞曲」、「美しく青きドナウ」、「酒・女・歌」、「芸術家の生涯」が収められている。 演奏は彼らしく格調高い端正な指揮ぶりが魅力である。 LPに録音データの記載はないがおそらく1960年前後のものかと思われる (写真2 LPジャケット、東芝セラフィム AA-5037/写真3 LPレーベル面)。