サー・ユージン・グーセンス&ロンドン響の「幻想」

英国の名指揮者サー・ユージン・グーセンス(Sir Eugene Goossens /1893~1962)、写真1)は「35mm-3トラック・マグネチック・フィルム(漫遊記315)」によるステレオ録音で知られる米エヴェレスト(EVEREST)レーベルに幾つかの名盤を遺している。 今回紹介するロンドン交響楽団とのベルリオーズ「幻想交響曲」は演奏もさることながらその録音の素晴らしさに驚いた。 紹介盤は1995年に米ヴァンガード・クラシックス(VANGUARD CLASSICS)よりEVEREST原盤マスター・テープによるデジタル・リマスターCDである (写真2  CDジャケット、米VANGUARD EVC 9017) 。 オリジナル録音は1959年5月にロンドンのウォルサムストウ・アセンブリー・ホールで行われている (写真3 デジタル・リマスター&オリジナル録音データ)。 また「第5楽章」の「鐘」の響きもとても印象的に捉えている。 余談になるがグーセンスは1946年に渡豪、シドニー交響楽団の初代常任指揮者も務めこの当時からシドニー・オペラハウス(1973年竣工)の必要性を提唱した人でもあった。

写真1    サー・ユージン・グーセンス(インターネット画像から)

写真2    サー・ユージン・グーセンス&ロンドン響-ベルリオーズ「幻想交響曲」CDジャケット、デジタル・リマスター盤 米EVEREST音源(VANGUARD EVC9017)

写真3    デジタル・リマスタリング&オリジナル録音データ