シルヴェストリの「マンフレッド交響曲」録音
コンスタンティン・シルヴェストリ(Constantin Silvestri / 1913-1969)によるチャイコフスキー、マンフレッド交響曲の録音はフランス国立放送局管弦楽団とのセッション(写真1 英TESTAMENT-CDジャケット-SBT 1129、1957年11月モノラル録音)とイギリスのボーンマス交響楽団とのステレオによる1963年のライブ録音が知られている (写真2 英BBC LEGENDS-CDジャケット-BBCL 4007-2) 。 どちらも最終楽章のコーダでオルガンのコラールが鳴り響くバージョンが使用されシルヴェストリの劇的な個性が前面にでた名演である。 前者のTESTAMENT盤はパリのサル・ワグラム(Salle Wagram)におけるモノラル録音ながら奥行きある高音質が印象的である(写真3 CD演奏・録音データ)。 また後者BBC LEGENDS盤ではやや速めのテンポをとったまた一味違ったシルヴェストリならではのライヴ録音が味わえる。 こちらはボーンマスの歴史ある劇場ウィンター・ガーデン(Winter Gardens)における1963年2月22日の録音である(写真4 CD演奏・録音データ)。 尚、TESTAMENTはこのほかフィルハーモニア管弦楽団との1957年キングスウェイ・ホール (モノラル録音)でのリストの交響詩タッソ(Tasso)、BBC LEGENDS盤にはコルストン・ホール(Colston Hall, Bristol)、1967年ステレオ・ライブ録音、レスピーギの交響詩ローマの松がそれぞれ収録されている。