ジュリーニ&ロス・フィルによるベートーヴェン交響曲第3番「エロイカ」、独グラモフォン 1978年録音盤

今回はカルロ・マリア・ジュリーニのロスアンゼルス・フィル音楽監督時代の名盤からベートーヴェン交響曲第3番”エロイカ”を取り上げてみたい。 1978年11月のセッション録音、第1楽章提示部反復も実行し演奏時間も57分近くに及ぶいかにもジュリーニらしい遅めのテンポをとるさらに力強いロス・フィルの優美なサウンドが魅力である。 またLPは第一面に第2楽章を両面にまたがずそのまま収めており片面37分強の長時間収録となっている (写真1 LPジャケット、独グラモフォン 2531 123 -1979年リリース/写真 LPレーベル面)。 彼はその後ロス・フィルとは「第5番」(1981年)「第6番”田園”」(1979年)を録音している。 ただ1990年代に取り組んだスカラ座フィルとのベートーヴェン交響曲録音も残念ながら最後の「第9番」が録音されなかったため同一楽団での全集録音ができなかったことが惜しまれる。

写真1    ジュリーニ&ロス・フィル/ベートーヴェン交響曲第3番「エロイカ」LPジャケット(独グラモフォン-2531 123)

写真2    LPレーベル面