ジュリーニ、「1960年エディンバラ・フェスティバル」開幕コンサート・ライブ盤
〜 ヴェルディ「レクイエム」 〜
今回は1960年の「エディンバラ音楽祭」開幕コンサート(8月21日-アッシャー・ホール)で演奏されたカルロ・マリア・ジュリーニによるヴェルディ「レクイエム」のライブ盤にスポットを当ててみたい。 このライブ音源はオペラや声楽のライブ音源を専門とするイタリアの「MYTO」というレーベルから以前出ていたと思うが2014年に「英TESTAMENT」から新たにリリースされた。 但しCDジャケットには”Previously unpublished”の表記がある(写真1 CDジャケット・英TESTAMENT- SBT2 1494) 。 1960年は年末にジュリーニはガリ・ベルティーニと共にイスラエル・フィルを率い初来日公演も行った年でもある。 当時彼は46歳、独唱陣にソプラノは当時絶頂期を迎えつつあったジョン・サザーランド、メゾ・ソプラノには新鋭フィオレンツァ・コッソット、テノールにルイジ・オットリーニ、バスはイヴォ・ヴィンコと名歌手を揃えている。 それにオーケストラと合唱は「フルハーモニア管弦楽団&合唱団」という構成である (写真2 独唱陣-CDブックレット掲載写真/写真3 演奏・録音データ)。 このライブ盤はまさに若きジュリーニを知る貴重音源であることは間違いない。 尚、録音には前半部「怒りの日」-「ラクリモーサ」演奏後の聴衆の拍手、終演後の盛大な拍手も収録されている。 写真4はジュリーニが1975年ウィーン交響楽団と来日の際プログラムに入れてもらったサインである。