ストラヴィンスキー「春の祭典」ピアノ版
ストラヴィンスキーの舞踊音楽「春の祭典」は管弦楽版出版の前に作曲者自身による四手ピアノ版が出版されているが今回紹介するCDはフランスのピアニスト:ジョルジュ・プルーデルマシェ(Georges Pludermacher)自身が編曲したピアノ独奏版によるユニークな演奏である。 彼はゲザ・アンダにも師事し1979年「ゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクール」にも優勝経歴を持つ名ピアニストである。 筆者は残念ながら足を運べなかったが2011年来日の折にこの「ピアノ独奏版」を東京で披露している。 レパートリーも古典から現代作品、そして.ジャズの分野まで幅広い。 この紹介盤は2013年2月1日にセルジー・ポントワーズ(Cergy-Pontoise)におけるライブ録音である。 「春の祭典」の色彩感豊かな音楽がピアノ・ソロのみで見事に再現されるところが素晴らしい。 また後半に収録されたFROM RITE TO FIGHT (祭典から戦いへ)は共演するジャズ・ドラマー:ジョルジュ・パチンスキ(George Paczynski)の演奏時間も30分余りを要するジャズ作品である。 ライブ演奏ならではの即興演奏にハマる。 作品にはデイヴ・ブルーベック・カルテットの代表曲「テイク・ファイブ」のリズム旋律も断片的に聴こえる。 フランスのジャズ・レーベル:ARTS et SPECTACLES(アール・エ・スペクタークル)から2013年にリリースされた (写真1 CDジャケット(デジパック仕様)ARTS et SPECTACLES-ASCD130501 / 写真2 ジョルジュ・プルーデルマシェ&ジョルジュ・パチンスキ、録音データ、CDブックレット)。