スヴェトラーノフ&ロンドン交響楽団/リムスキー=コルサコフ「交響組曲”シェエラザード”」

今回の紹介盤はロシアの巨匠エフゲニー・スヴェトラーノフ(Yevgeny Svetlanov /1928~2002、写真1)が1978年に西側のロンドン交響楽団と英EMIに録音したリムスキー=コルサコフ「交響組曲”シェエラザード」である。 もちろん彼はこの作品をすでに当時のソヴィエト国立交響楽団と1969年に露メロディアに録音していた。 おそらく初顔合わせのセッションと思われるこのロンドン響との演奏はさらなるスケール感を感じた。 ロンドンのアビー・ロード第一スタジオにおけるセッションで音質も大変素晴らしい。 スヴェトラーノフが全体的に遅めのテンポ(演奏時間50分弱)で振る演奏には重量感もありこの音の絵巻が充分に楽しめる名演である。 当時のロンドン響のコンサート・マスター:ジョン・ジョーディアディスのソロも美しく響く (写真2 LPジャケット、英EMI ASD3779 1979年リリース)。

写真1    エフゲニー・スヴェトラーノフ(インターネット画像から)

写真2    スヴェトラーノフ&ロンドン交響楽団/リムスキー=コルサコフ「交響組曲シェエラザード」英EMI初出LPジャケット(ASD-3779)