チック・コリア&ライオネル・ハンプトン・イン・コンサート、1978
〜”テアトル・デュ・カジノ”(カンヌ)ライヴ録音、1978年1月22日〜
今回紹介するアルバムは1978年1月当時まだ35歳の「チック・コリア」が親子ほど年が離れた70歳のヴィブラフォン(ヴァイヴ)の名手「ライオネル・ハンプトン」と共演した珍しい顔合わせコンサートのライヴ盤である。 このコンサートは毎年、年の初めにフランスのリゾート地「カンヌ」で開催される通称「ミデム(MIDEM)」と呼ばれる世界のレコード会社や音楽出版社等々が集い新作の音楽作品などをプロモートするイベント中に開催されたものである。 因みに「MIDEM」の正式名称はフランス語の「Marché International du Disque et de l’Edition」の頭文字を取ったものである。 コンサート会場は当時のカンヌ・旧カジノ内「テアトル・デュ・カジノ(Le Théâtre du Casino)」、このLPに収録された曲目はチック・コリアのオリジナル、「シー・ブリーズ(Sea Breez)」、ジョン・コルトレーン作曲「モーメンツ・ノーティス(Moments Notice)」、スタンダード・ナンバー「降っても晴れても(Come Rain or Come Shine)」はチック・コリア夫人「ゲイル・モラン」のヴォーカルも聴きもの、コリアの代表作のひとつ「ラ・フィエスタ(La Fiesta)」は9分半に及ぶ熱演、ラストはコリアとハンプトンの合作「アイ・エイント・マッド・アット・ユー(I Ain’t Mad at you)」となっている(写真1 「CHICK COREA & LIONEL HAMPTON IN CONCERT」LPジャケット(RVC国内盤-RJL-2677)/ 写真2 同、ジャケット裏面)。 レコード・レーベル面の「BAYSTATE(ベイステート)」は1970年代に「日本ビクター」が立ち上げたジャズ・レーベルで発売元は「RVC」となっている(写真3 レコード・レーベル面)。