チョン・ミョンフン&ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団を聴く (2)、2001
〜2001年5月18日、横浜みなとみらいホールにて〜
「ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団」は先の1998年に続き2001年5月通算4度目の来日公演を行った。同行指揮者は音楽監督チョン・ミョンフンである(写真1 2001年来日公演プログラム表紙)。この公演ではミョンフンの姉、世界的ヴァイオリニストのチョン・キョンファも共演するとのことで注目が集まった(写真2 チョン・ミョンフン&チョン・キョンファ来日公演プログラムから)。 筆者も5月18日横浜みなとみらいホールでの公演を聴いた。公演プログラムはロッシーニ歌劇「ウィリアム・テル」序曲、ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」(Vn:チョン・キョンファ)、ベートーヴェン「交響曲第7番」であった(写真3 筆者が聴いた公演プログラム4)。 プログラムで演奏されたブラームスの協奏曲は前年2000年10月の上海、韓国公演でも取り上げられ大好評だったと伝えられている。また彼女はこのブラームスの協奏曲をこの年の12月サイモン・ラトル&ウィーン・フィルと「EMI」にセッション・レコーディングも行っている。これが彼女のブラームス協奏曲の初録音だったとは意外であった。尚、カデンツァはレコーディングと同様ヨーゼフ・ヨアヒムのものを使用していた(写真4 「ブラームス<ヴァイオリン協奏曲>CD2000年12月録音」EMI CLSSICS 国内盤))。写真5は2001年5月18日公演チケットである。