ティボール・ヴァルガによるチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」

ハンガリー出身、20世紀の名ヴァイオリニスト:ティボール・ヴァルガ(Tibor Varga/1921~2003写真1)についてはすでに「漫遊記815」でブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(コンサート・ホール盤)を取り上げているが今回も同じくコンサート・ホール・レーベルにほぼ同時期(1965年頃)に録音されたチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」を紹介したい。 バックはブルッフと同様、ジャン=マリー・オーベルソン(Jean-Marie Auberson)指揮ウィーン音楽祭管弦楽団である。 オーベルソンはスイスの指揮者でローザンヌ室内管弦楽団 のヴァイオリン奏者やスイス・ロマンド管弦楽団のヴィオラ奏者も務めた人である。 このチャイコフスキーもブルッフと並び天才的ヴァイオリニスト:ティボール・ヴァルガの名演が聴ける貴重録音である。 またこのLP二面には珍しい録音、ブラジル出身アメリカのチェリスト:アルド・パリソット(Aldo Parisot)によるチャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」が収められている。 指揮はコンサート・ホール盤 ではお馴染みのフランス、ルーアン出身のピエール=ミシェル・ル・コント(Pierre-Michel Le Conte)、管弦楽は同じくウィーン音楽祭管弦楽団の演奏である (写真2 LPジャケット、コンサート・ホールSMS-3046/写真3 LPレーベル面)。

写真1    ティボール・ヴァルガ(インターネット画像から)

写真2    ティボール・ヴァルガ/チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」ほかLPジャケット(コンサート・ホールSMS-3046)

写真3    LPレーベル面