テオドール・グシュルバウアー&リンツ・ブルックナー管によるブルックナー交響曲第0番
ウィーン出身の名匠テオドール・グシュルバウアーは今年82歳を迎える。 読売日響をはじめ日本のオーケストラにも客演し馴染み深い指揮者のひとりだが筆者は1980年のウィーン国立歌劇場による総勢350人の引っ越し公演で彼がモーツァルトの「後宮からの逃走」を振ったことも思い起した。 今回紹介のリンツ・ブルックナー管弦楽団とのブルックナーの交響曲第0番は彼がこの楽団の首席指揮者時代1981年に本拠地リンツ・ブルックナーハウス(写真1筆者撮影)におけるオーストリア放送協会(ORF)放送録音からのレコード化である。 紹介LPは当時オーストリアのアマデオ(Amadeo)レーベルからリリースされたオリジナル盤である。 彼の真摯なこの作品へのアプローチがうかがえ特に「第2楽章アンダンテ」が好演である(写真2 LPジャケット、墺amadeo-AVRS 501 /写真3 LPレーベル面)。