テンシュテット&ロンドン・フィル「マーラー交響曲全集」

今回は前回の続編になるがクラウス・テンシュテットが「ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団」と共に1977年より足掛け10年の歳月を経て完結したマーラーの交響曲全集盤にスポットをあててみたい。
このセッションによる全集録音は第1弾の1977年録音「第1番”巨人”」からすでに大変注目浴びたことで知られている。 全体を通じ楽曲に対するテンシュテットの繊細な読み、オーケストラの響きの豊かさが直感的に聴き手に伝わってくる。 とりわけ筆者は「第6番」の「第3楽章Andante moderato」にそれを強く感じている。 またこの全集録音は1987年度の「日本アカデミー賞(全集・企画部門)」を受賞していることもうなずける。 写真の「CD BOX」は1998年に「英EMI Classics」より紙ジャケット11CDセットでの廉価盤で再リリースされたものである。 ちなみに「第2番”復活”」(1981年録音)、「第4番」(1982年録音)、「第6番”悲劇的”」(1983年録音)、「第7番”夜の歌”」(1980年)、「第8番”千人の交響曲”」(1986年録音)はデジタル録音である(写真1  K.テンシュテット&ロンドン・フィル「マーラー交響曲全集」CD BOX 英EMI Classics 5 72941 2 / 写真2 各CD-紙ジャケット仕様)。

写真1    K. テンシュテット&ロンドン・フィル「マーラー交響曲全集CD BOX」(英EMI Classics)

写真2    各CDは紙ジャケット仕様