デュオ "ケンブリッジ・バスカーズ" コンサート、つくば科学万博 '85
〜1985年6月6日~8日 、EXPO PLAZAにて〜
久しぶりに「つくば科学万博'85」の音楽イベントからひとつ取り上げてみたい。 今回は「英国(正確にはグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国)」のナショナル・デー&ウィーク催事に出演した「ケンブリッジ・バスカーズ」のコンサートである。
「ケンブリッジ・バスカーズ(Cambridge Buskers)」とは1970年代後半、ケンブリッジ大学出身のマイケル・コプレイとデイヴィッド・イングラムの二人によって結成され世界的に人気を博するデュオである。 因みにバスカー(Busker)とは「大道芸人」を意味する。マイケル・コプレイはリコーダーの名手で40種類以上の「笛」を巧みに操り、デイヴィッド・イングラムはアコーディオンの名手、この二人だけのアンサンブルで数々のクラシック音楽作品の名曲の聴きどころを3、4分にアレンジしてしまう魔法に聴衆は釘付けになる。また彼らの時折日本語を交えながらの軽妙な話術も魅力的だ。 この万博催事でもヴィヴァルディやバッハなどのバロック作品から古典派、ロマン派作品の数々の名曲を次ぎから次へと作品のエッセンスを巧みに聴き入らせ集まった聴衆の心を引き付けた(写真1・写真2「EXPO PLAZAで演奏するケンブリッジ・バスカーズ」、1985年6月6日博覧会協会催事部撮影)。 尚、この「つくば科学万博」公演から3年後の1988年にはアコーディオンがデイヴィッド・イングラムからイアン・ムーアにバトン・タッチされグループ名も「クラッシック・バスカーズ」に変更されたが現在も世界的に活躍を続けており彼らの人気は根強いものがある。 写真3は「ケンブリッジ・バスカーズ1985年来日記念盤LPジャケット」並びに、写真4は最終公演終了日6月8日にマイケル・コプレイとデイヴィッド・イングラムが色紙に書いてくれた記念のサインである。