トスカニーニが絶賛したグィード・カンテッリの指揮

巨匠トスカニーニに絶賛され将来は後継者として認められたグィード・カンテッリ(Guido Cantelli/1920~1956、写真1)は1956年11月24日ニューヨーク・フィルハーモニック客演のため搭乗した航空機事故で36歳の若さで不慮の死を遂げた。 カンテッリは当時病気療養中だったヴィクトル・デ・サーバタ(Victor de Sabata/1892~1967)の後任としてスカラ座の音楽監督に指名された矢先の事故だった。 彼の正規レコード録音の数は当然のことながら数少ないが近年は放送用録音などのライブ録音がマイナー・レーベルからリリースされている。 今回の紹介盤ブラームス作品集は1989年にイタリアのストラディヴァリウス(Stradivarius)レーベルのヒストリカル・シリーズとして1989年にリリースされた1枚である。 収録されたブラームス「交響曲第1番」(1952年)、「悲劇的」序曲(1951年)はNBC交響楽団とのライブ、「アルト・ラプソディー」はアメリカの名コントラルト/マーサ・リプトン(Martha Lipton)を迎えたニューヨーク・フィルハーモニックとのライブ(1956年)である(写真2 LPジャケット、伊Stradivarius-STR 10007/写真3 録音データ)。

写真1    グィード・カンテッリ(CDブックレットから)

写真2    CDジャケット(伊Stradivarius-STR 10007)1989年リリース盤

写真3    CD録音データ