トルコ観光の白眉、古代遺跡と自然遺産、(10、完)2012年1月

〜 イスタンブール街歩き 〜

イスタンブールの街歩きの魅力は東のオリエント文化と西のヨーロッパ文化が渾然と交じり合った不思議な華やかさではないかと思う。 今回はこの旅のまとめとしてその不思議な魅力を綴ってみたい。
この街一番の華やかな銀座通りは新市街に位置する「イスティクラル通り」である(写真1筆者撮影)。 通りの北端にはトルコ共和制記念碑が立つタクシム広場を控え、また南には地下を走るケーブルカー、テュネルと呼ばれる地下鉄の駅もある。 この路線は世界一距離が短い地下鉄として観光名所にもなっている。 この坂上のベイオール駅とガラタ橋に近いカラキョイ駅を結んでいるが距離にして僅か573mである。 筆者も実際に乗車してみたところ単線でほぼ中央部の複線区間で列車交換を行っていた(写真2  地下鉄テュネルのベイオール駅入口、筆者撮影 / 写真3 地下鉄テュネルの車両、筆者撮影)。 歴史的には1875年開業とのことでロンドンの地下鉄につぎ世界で2番目に古いそうである。
対照的に旧市街にある通称「グランド・バザール」で知られる大ショッピング・センターはかつてのオスマン帝国時代の15世紀、メフメトII世により建設されたものである。 トルコではカパルチャルシュ(屋根付き市場)と呼ばれている。 云わば、この街の東西交易の繁栄を象徴したシンボルであろう。 現在は土産物店が大集合したもので入口も十数か所あるらしいが筆者はヌルオスマニエ・モスク(写真4筆者撮影)があるヌルオスマニエ門から入場した(写真5  ヌルオスマニエ門、筆者撮影)。 中に入ると絨毯、宝飾、革製品、日用品などなど4,000店以上の店が集まっており迷路のようになっている(写真6・7・8 グランド・バザール内部、筆者撮影)。 またバザールの裏路地には飲食店が立ち並んでいた(写真9  バザール裏路地の飲食店街、筆者撮影)。 とにかく興味が尽きないイスタンブールの街歩きだった。

(完)

写真1    イスタンブールの銀座街「イスティクラル通り」(新市街側、筆者撮影)

写真2    地下鉄テュネルのベイオール駅入り口(筆者撮影)

写真3  ベイオール駅にて地下鉄テュネルの車両(筆者撮影)

写真4    ヌルオスマニエ・モスク(筆者撮影)

写真5    グランド・バザールへのヌルオスマニエ門(筆者撮影)

写真6    グランド・バザール内に立ち並ぶ土産物店(1)筆者撮影

写真7    グランド・バザール内に立ち並ぶ土産物店(2)筆者撮影

写真8    グランド・バザール内に立ち並ぶ土産物店(3)筆者撮影

写真9    グランド・バザールの裏路地の飲食店街(筆者撮影)