トーマス・シッパーズ&シンシナティ響/シューベルト「ザ・グレート」
1970年より亡くなる1977年までシンシナティ交響楽団の音楽監督を務めたトーマス・シッパーズ(写真1 Thomas Schippers/1930~1977)のシューベルト交響曲第8番ハ長調”ザ・グレート”(このCDではまだ旧番「第9番」で表記)の録音はシッパースの個性がうかがえる1枚だった。 第1楽章序奏の非常にゆっくりとしたテンポではじまり主題提示部から超加速度的にテンポをあげていく演奏が印象的、さらに終楽章コーダの盛りあげもまた劇的で素晴らしい。 CD解説には録音年月の記載がないが1975年前後の録音と思われる。 ちなみにこのCDも米VOX音源からデジタル・リマスター化されMMGレーベルで1987年にリリースされた (写真2 T. シッパーズ&シンシナティ響/シューベルト交響曲”ザ・グレート、CD紙ジャケット、CD Wallet仕様、MWCD 7161 / 写真3 CD演奏データ)。 ちなみにCD盤制作もこちらはMade in U.S.A.となっている (写真4 CDレーベル面)。 また余談になるがこの楽団の初来日は意外にも早く1966年9月、当時の音楽監督マックス・ルドルフ(Max Rudolf/1902~1995)と共に来日公演を行っている。