ドミトリー・キタエンコのスクリャービン交響曲全集
ドミトリー・キタエンコ(Dmitry Kitaenko 写真1)はレニングラード(現、サンクトペテルブルグ)出身、今年80歳を迎えた実力派巨匠指揮者のひとりである。 またNHK交響楽団にも客演し日本のファンも多い。 今回は彼がフランクフルト放送交響楽団首席指揮者時代の1992年~94年にかけて録音した「スクリャービン交響曲全集」を取り上げてみたい。 お国ものには定評がありこのスクリャービン全集も彼の名盤として知られている。 ちなみにこの全集録音はRCAとフランクフルトのヘッセン放送協会との共同制作により行われている (写真2 全集盤3CD BOX ジャケット、独RCA)。 さらに全集盤にはゲルハルト・オピッツのピアノによるピアノ協奏曲嬰ヘ短調、並びに管弦楽のための前奏曲「夢」が収められている。 なお交響曲第5番プロメテウス(火の詩)のピアノはキタエンコとの親交もあり同コンビでプロコフィエフ「ピアノ協奏曲全集」録音(1991-92)も行ったウラディミール・クライネフが担当している(写真3・4・5 CD収録演奏・録音データ)。