ノイマン&チェコ・フィル来日公演、1969
ノイマン&チェコ・フィル来日公演の想い出 - 招待制特別コンサート・日本武道館(1969年6月19日)-
チェコの名指揮者ヴァツラフ・ノイマン(Václav Neumann/1920-1995)(写真1 若き日のノイマン)は単身も含め度々来日、我々日本のクラシック音楽ファンには馴染みの深い指揮者のひとりだった。彼の端正で格調高い指揮ぶりは現在も忘れることができない。数々の来日公演から今回は1969年のチェコ・フィルとの公演を振り返ってみたい。この公演では抽選による「無料招待制」の特別公演も設けられていた。これは「サントリー」の創業70周年記念の「冠コンサート」として開催され(写真2 コンサート・プログラム)会場はクラシックのオーケストラ・コンサートとしては珍しく「日本武道館」が使用された。私も興味津々にダメモトで応募してみたところ「指定席」は外れたが「自由席」で何とか当選した(写真3 自由席当選チケット表/写真4 自由席当選チケット裏)。当日の演奏曲目は来日公演プログラム(写真5 来日公演プログラムでは「プログラムS(写真6)」として掲載されている。「日本武道館」で聴く「オーケストラ・コンサート」はもちろんこの時が初体験、私は南東スタンドで聴いたと記憶しているが想像していたよりは音響の抵抗感はそれほどなく楽しいコンサートだった。ノイマンはこの来日時にチェコ・フィルと「ベートーヴェン/交響曲第5番」と【シューベルト/交響曲第7番<未完成>】を「世田谷区民会館」でレコーディングも行っていた(日本コロムビア)。