ハイドン「オーボエ協奏曲ハ長調」
ヨゼフ・ハイドン(Joseph Haydn/1732~1809)の「オーボエ協奏曲ハ長調(Hob.VIIg:/C1)」は作曲年代不詳、おそらくハイドンの作品ではないとされている。 また、意外にもレコード録音がそれほど多くない。 ちなみに筆者が最初に求めた1枚は当時の日本ポリドールからリリースされたクラヴェス(Claves、スイス)音源の国内盤LPである。 1970年代の録音、オーボエ・ソロはドイツの名手インゴ・ゴリツキ(Ingo Goritzki/1939~)、バックはウィーン出身の古典派音楽を得意とした名匠パウル・アンゲラー(Paul Angerer/1927~2017)が指揮するプフォルツハイム(Pforzheim)に本拠を置く南西ドイツ室内管弦楽団である。 彼は1971年~81年までこの楽団の首席指揮者を務めている。 カップリングされたモーツァルト「オーボエ協奏曲ハ長調K.314」もまた素晴らしい (写真 LPレーベル面/日本ポリドール-Claves ML2028)。