ハイフェッツ/ミュンシュ&ボストン響 “メンデルスゾーン&プロコフィエフ のヴァイオリン協奏曲”
20世紀を代表するヴァイオリニストのひとりヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz/1901~1987)は旧ロシア帝国、現在のリトアニアの首都ヴィリニュス出身7歳でメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」を演奏しその神童ぶりを発揮しデビューしたそうである。 また12歳の時にベルリン・フィルとの共演も果たしている。 アメリカ・デビューは16歳、カーネギー・ホールが舞台だった。 その後アメリカに移住、市民権も得てアメリカを拠点に世界をかけ巡り演奏活動を続けた巨匠である。 今回の紹介盤はハイフェッツ58歳、まさに脂がのりきった1959年2月に録音されたミュンシュ&ボストン響との名盤である。 収録された作品は神童ぶりを発揮したデビュー曲メンデルスゾーンの「協奏曲ホ短調」と得意としたプロコフィエフ「協奏曲第2番ト短調」である (写真 LPジャケット、国内盤初出盤、日本ビクターSLS 2035/写真2 LPレーベル面)。 ミュンシュ&ボストン響との息も合いハイフェッツらしい快速テンポで弾き進める鋭角的な演奏である。 またハイフェッツはこのプロコフィエフ「第2番」をこれ以前にクーセヴィツキー指揮ボストン響と1949年にモノラルでも録音していたが何故か「第1番ニ長調」は録音しなかった。