ハンガリーの現代作曲家、ソプローニの交響曲
今年(2021年)4月に91歳で亡くなったハンガリーの現代作曲家:ヨゼフ・ソプローニ(József Soproni、写真1、ハンガリー表記では日本と同様に姓名となるのでSoproni József)の日本での知名度は高くないがオペラから器楽作品まで幅広い分野に数多くの作品を書いている。
今回スポットを交響曲は全6曲を残しているがレコード録音の数は極めて少ない。 紹介盤は「第1番・第2番」がカップリングされた1987年にブダペストのレコード店で偶然求めたハンガリー「フンガロトン盤」である。 「第1番」は1975年作曲その後何度か改訂されレコードは1980年改訂版で収録されている。 2楽章構成で新ウィーン楽派の作品も彷彿させる。 裏面の「第2番」は1977年作曲された4楽章構成副題に「季節」と付され各楽章に春・夏・秋・冬の「四季」のイメージが色彩感豊かに表現されピアノの活躍も印象的である。 バックは今年80歳を迎えるハンガリーの名匠アダム・メドヴェツキー(Ádám Medveczky)が指揮するブダペスト交響楽団である(写真2 LPジャケット洪Hugaroton SLPX 12453 /写真3 LPレーベル面)。