ハンス・ロスバウト&南西ドイツ放送響、ヒストリカル録音から
20世紀の名指揮者ハンス・ロスバウト(Hans Rosbaud/1895~1962、写真1)は古典から現代音楽まで幅広いレパートリーを 持った指揮者のひとりだったがとりわけマーラーの演奏には定評があった。 紹介CDは彼が戦後から亡くなる1962年まで首席指揮者を務めた南西ドイツ放送交響楽団(Sinfonieorchester des Südwestdeutschen Rundfunks,Baden-Baden)を振ったもので、モーツァルト「フルートとハープのための協奏曲K.299」と得意のマーラー「交響曲第6番イ短調」を収めた2CDセットでいずれも放送用録音と思われる。 彼は1962年12月29日に亡くなったため1962年12月録音のモーツァルトはラスト・レコーディングとなった。 1993年リリースのイタリア「STRADIVARIUS DATUM」のヒストリカル録音シリーズからの1枚だが昨今ではそれらのほとんどが廃盤となっている (写真2 CDジャケット、伊STRADIVARIUS DATUM-DAT 12303)。